ゆうゆうフォトアルバム

啓翁桜(けいおうざくら)は、早春を告げる花として、知られざる、春の象徴だ。
月一度の華道教室の三宅先生が活けて頂いた「啓翁桜」がヴァイオリンの竹内麻美(たけうちあさみ)さんとピアノの越智可奈子(おちかなこ)さんの傍らに飾られ、3月の音景色を益々春爛漫に彩っていた。
これからの桜開花に先駆け、春を呼ぶ一日となりました。



一曲目の黄昏のビギンの演奏が始まると、森田三惠(もりた みえ)さんの彩るクラリネットの黄昏感がホール全体に拡がっていった。
ベースの小車洋行(おぐるま ひろゆき)さんとピアノのみのようこさん、3名のトリオで奏でるジャズの名曲は、98名の聴衆の心に染み入る黄昏感に満ちた音景色を繰り広げてくれた。

曲の合間の森田さんのスピーチの間、みのさんのピアノによって、トークにエッセンスがさりげなく添えられる。
小車さんの渋いウッドベースの ♪BOM ♪BOM ♪BOM は、今日の彩りを一層深く輝かせてくれている。

アンコールを含めた10曲のジャズの名曲は、トリオの演奏で深く心に響く音景色を魅せてくれた。



「 うっとり 」
新春初回の音景色の会場には、終演後、120人ものうっとり感が漂っていた。

楊 藝(ヤン イー)さんの二胡と楊 晶(ヤン ジン)の楊琴、琵琶の演奏にすっかり魅了されたからだ。
二胡と楊琴の音色は、何とも哀愁に満ち溢れ、旅情のもの哀しさを聴衆に与える。

代表的な曲 ━ 燕になりたい は、大陸を羽ばたく燕を見上げながら、そんな自由をうらやましく憂いながら、想いを馳せる曲。
10曲に及ぶ、それぞれの曲に込められたイメージを描きながら、聴き込むとその情景や情念が湧き上がってくる

二胡は2本の弦を操る中国の代表的な弦楽器。
楊琴は対照的に187本の銅弦を2本の小竹で打ち鳴らす。
その対照的な民族楽器からかもし出される音景色が、そのうっとり感を生んでいる。

楊 晶さんが独りでつまびく、琵琶は表は桐、裏は黒檀(こくたん)で作られ、日本の琵琶と違い、バチを持たずに5本の指に爪を付けて、楽器をほぼ垂直に立てて演奏する。
独りの演奏ながら、その所作と音色の奥深さに引き込まれていく。

中国から楊 晶さんのご両親も鑑賞に来られていて、紹介させてもらったことで、会場の雰囲気もさらに和んでいく。

━ うっとり
今日は、そんな言葉がぴったりの音景色だった。







今月の生涯学習講座は地元北九州のプロサッカーチーム「ギラヴァンツ北九州」の下田普及事業本部長にご登壇いただき、「転ばない身体づくり」をテーマにご講演をいただきました。

ギラヴァンツ北九州は、サッカーチームの運営だけでなく、地元の市民センターや幼稚園などで、健康にまつわる講座をたくさん行っているそうです。

今回はシニアの方々の最もリスクの高いけがに繋がる「転倒予防」について、ご家庭でできる筋力アップについてお話しいただきました。

転ぶ原因はいろいろありますが、足の筋力の低下によって足が上がらなくなることも転倒の大きな原因となります。

躓かないためには、十分に足が上がる筋力が必要で、そのために誰でもできる筋力アップのトレーニング方法を、実践を交えて教えていただきました。

筋力アップは年齢を重ねても行うことは可能だとのことで、皆さんもじんわりと汗をかきながら一緒にトレーニングをしていただきました。


▲ギラヴァンツ北九州 下田普及事業本部長

▲座ってできる足の筋力アップトレーニング

▲スクワットの正しいやり方も教えていただきました。