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師走に入り、寒波の到来と共に空気が乾燥し、インフルエンザが流行する季節となりました。
今回は、インフルエンザについてお伝えします。


☆インフルエンザの語源☆
もともと16世紀のイタリアで、冬になると人々が高熱や鼻水、くしゃみが出て、
それが悪化して死んでしまうという病気が流行りました。
いったいなぜ冬になると、人々が高熱を出して死んでいくのだろうか。
当時は占星術が力を持っていましたから、その原因を星と結びつけました。
冬の星座が出てくると、そういう症状の人たちがいっぱい出る。
きっと星の影響で病気になるのだろうと。
「影響」をイタリア語で「インフルエンツァ」と言います。
この言葉がイギリスに入り、英語として「インフルエンザ」となりました。(池上彰著書:おとなの教養より抜粋)


Ⅰ.インフルエンザと普通のかぜの違いは?

1.普通のかぜ
風邪は、さまざまなウイルスによって起こります。
<症状> のどの痛み、鼻水、くしゃみや咳、発熱など


2.インフルエンザ
インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こります。
<症状> 38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感などの症状が比較的急速に現れます。
併せて普通のかぜと同じ様な症状も見られます。      

Ⅱ.インフルエンザは、どのようにしてかかるの?
1.接触感染
感染した人の咳やくしゃみ、鼻水などが付いた手でドアやスイッチ、手すりなどに触れ、
その後、同じ場所に別の人が触れることで間接的にウイルス感染することです。
2.飛沫感染
感染した人から咳やくしゃみ、会話などでインフルエンザウイルスを含んだ飛沫が飛び散り、
それを健康な人が口や鼻から吸い込むことによってウイルスが体内に入り込み、
体内で増殖することによって発症することです。

Ⅲ.インフルエンザにかからないためにはどうすればいいの?
1 手洗い → 外出後、指や爪の間、手首まで石鹸で洗い、流水でウイルスを洗い流しましょう。

2 うがい → ブクブクうがい、ガラガラうがいを行い、口と喉からウイルスを追い出しましょう。

3 流行前の予防接種 → インフルエンザは12月頃から流行します。
12月中旬までに予防接種を受けましょう。

4 せきエチケット → 咳・くしゃみがある時はマスクをしましょう。使ったティッシュはすぐにゴミ箱へ。

5 適度な湿度 → 加湿器などを利用して適当な湿度(50%~60%)を保ち、ウイルスの活性を抑えましょう。

6 体調管理 → 身体の抵抗を高めるために、充分な休養とバランスの取れた食事を心がけましょう。


Ⅳ.インフルエンザかなと思った時、どうすればいいの?
インフルエンザ又は、そのような症状が出たら医療機関を受診しましょう。
受診時は必ずマスク着用、病院の受付で“インフルエンザかもしれない”と伝えましょう。
高齢者の場合、高熱が出ない場合があります。

<インフルエンザ検査について>
インフルエンザの診断には、迅速キットが使用されます。鼻から細長い棒を入れて、
鼻咽頭から検体を採取します。結果は15分ほどでわかります。

Ⅴ.インフルエンザと診断されたらどんな薬が処方されるの?
抗インフルエンザウイルス薬(内服薬・吸入薬・点滴)が処方されます。
発症から48時間以内に開始すると効果が期待されます。


~~~先ずは、うがい手洗いの励行。。予防をしっかりしなくては。。。