サポート記

高橋真梨子ばりの深く渋めのハスキーボイスの田村小織さんが、『 五番街のマリー 』を唄うと、その染み出る歌唱力で、92名の聴衆がうっとりとしていく空気が漂うのを感じ取れた。

初の出演の中島由紀子さんは、クラシックの出身だが、学生時代からJAZZに傾倒し、今では、田村さんと30年来のコンビということで、あうんの息でJAZZ演奏を奏でてくれる。

今日の音景色は、ファンのリクエストに応えての曲とJAZZのスタンダードで彩られた。

ファンの皆さんは、それぞれの曲を、ご自身の歴史に重ねて、聴き入っているようだ。

JAZZには黒が合う。

田村さんも中島さんも、黒の衣装で演ってくれた。

なおさら、音景色の彩が渋く映る。

いつか、オンザロックを傍らに星空の下で、こんなJAZZライヴを演ってみたいとも思った。